【１０年以上の腰痛】もしかして〇〇が原因かも？！東洋医学から考える鍼灸治療

【１０年以上の腰痛】もしかして〇〇が原因かも？！東洋医学から考える鍼灸治療

こんにちは。

ブログをご覧いただきありがとうございます！

毎週、最新の情報をお伝えしています。

あなたは１０年以上もの長い間、腰痛に悩んでいませんか？

私は治療家としてこの道に入って１５年、症例件数５万件を超え、開業してから腰痛改善率９１％の経験から、少しでも早く長引く不調から良くなっていただきたい！という想いでブログ記事を投稿しております。

前回は肝臓についてお伝えしましたが、じつは肝臓以外も原因となっています。そこで、今回はあなたの腰がどうして痛いのか？その原因についてお話しします。

そもそも腰痛の原因とは？

腰痛の原因は、いくつもあります。

１筋肉の負担：何らかの物理的ダメージによって、肩首の筋肉が損傷した結果、損傷部位が固まってしまい筋肉や関節運動が制限され緊張状態にある。

２ストレス反応：運動していたり、緊急事態などで戦闘体制になって興奮（ストレス反応）状態にあると、筋肉や血管は収縮し、身体が緊張してしまう。それが肩や首に起きると、肩こりとなってしまう。とくに肩首の筋肉は、腰や足の筋肉などと全く異なり、じつは脳神経（の中のⅪ副神経）によって支配（コントロール）されています。つまり、脳へのストレス負荷が強すぎると、自然と首や肩の筋肉が過度に緊張してしまうことがあるのです。

３内臓疾患：前回お伝えしたように、ヒトの肉体には、内臓体性反射というものがあります。内臓の負担があると、その周辺部位を守ろうとして背中や腰の筋肉を固くしてしまう現象のことです。そして

看護師教育サイト「看護ROO！」に、わかりやすい図が掲載されています。（［出典］『新訂版　図解ワンポイント　生理学』（著者）片野由美、内田勝雄／2015年5月刊行／サイオ出版）。

（図）

これは各臓器がどの脊髄神経の管轄なのかを表しています。一例として、肝臓は背中の脊髄神経と関連していますが、それだけでなく首の位置にある延髄にも繋がりがあるのがわかります。

こうした、痛みが出る部位と異なった場所にある臓器が原因の痛みを、関連痛といいます。なかでも有名なのが、左肩のコリ・痛みです。左肩のコリや痛みは、じつは心臓疾患が原因であることがあるのです。

先日、６０代前半の女性がズーーーっと３０年近く首肩や背中の不調に悩んでおられました。脳ストレスが主な原因となっていると、施術をしても当日か翌日などすぐ痛みが戻りやすい！といった特徴があります。そのため、いくら肩をマッサージしても、ヨガで毎朝早朝にケアをしても動きがわるかったり不調の改善ができないのです。

背面・背骨の痛みは〇〇＋脳ストレスから？！

まずレントゲンやMRIなど整形外科的に骨には異常がないことが明確になっている場合です。ご高齢の方で、知らないうちに圧迫骨折を起こしていた、という話はよく聞く話です。その場合、痛いのは当然ですよね？

ただこの症例は、骨には何ら整形外科的に全く異常がないにも関わらず、首肩〜背中・腰といった背骨の痛みに悩まされているケースです。前回も、汚血（瘀血）という血流不良や、血管・代謝がわるい時に肩こりになりやすいと説明しました。

汚血（瘀血）とは、血流不良や代謝不良のことで、主に首肩こり（特に肩上部（肩井ツボ）にゴリゴリとした硬さがある）、腰痛、手足の冷え性、デスクワークでの眼精疲労や頭痛、生理不順やPMS、すぐにイラっとしてしまう怒りっぽさ、などの症状があります。

上記の症状が、２つ以上当てはまっていたらあなたも立派な汚血（瘀血）です！

さらに、背骨に沿った背中・背面に痛みや不調がある場合、督脈という経絡の病があると考えられます。脳ストレスがある方は、ほとんど汚血（瘀血）症状も併発しています。ですので、この脳ストレス（督脈）ケアでエネルギーバランスを整える必要があります。

こうなったら、もう自己免疫・自己回復力だけでは限界があります。自分自身だけでなく、プロに頼って行くとお悩みの解消も早く、日頃溜め込んでしまうダメージからの回復も早く、人生という限られた時間をより豊かに過ごすことができるようになります！

ここで少しでも首肩・背中のホームケアをするために、かんたんに真似できる以下のツボをご紹介します。あくまでホームケアですので、期待できる効果に個人差が当然あります。

かんたんホームケア：11円療法

・後けい（とくに左手首・10円玉）：手首の小指を握ると手にシワができます。その1番大きなラインのすぐ下にあるツボです。

・申脈（とくに左足・1円玉）：足の外くるぶしのすぐ下にあるツボです。

11円療法を試す方は、テープで10分ほど貼ったままにしたり、寝る前に貼って一晩過ごしてみて下さい。あくまで簡易的なお話なので、より詳しく知りたい方は当院にお問合せ下さい。

どうすれば内臓や経絡の負担がわかる？東洋医学（当院）の鑑別方法

明らかに異変がある場合や、持病がある場合は必ず病院での精密検査は必要です。

しかし、伝統的な東洋医学を修めている治療家は、緊急時など特別な事情は別にして、間違いなく脈診・腹診をして鑑別しています。じつは、この脈診・腹診をしていると、筋肉・骨格の問題だけではなく内臓の問題もわかるようになります。

脈診は手首の脈（橈骨動脈：流派によって左右両方だったり片方だけだったり）に触れて、脈の拍動を確認します。

腹診は、みぞおち〜おへその下（下腹部）や鼠蹊部をみて、お腹の上下左右の硬さ・弾力・無気力感の違い、不快感や痛みがないかどうかをチェックします。

初めてご来院する方は、お身体の状態を可能な限り正確に把握したいので、多少時間がかかってしまうこともありますが、施術効果に違いが出ますのでそれだけの価値があります。

以前、継続して診させていただいてる３０代女性の脈診と腹診をさせていただくと、肝臓系に違和感を覚えたので質問すると、健康診断で肝臓だけ数値が高く注意されたんです！、と驚きながら話してくれました。

また、先日も１０年以上肩こりに悩み、年末年始に腰痛となってしまった30代の女性が来院され脈診・腹診すると、とんでもなく瘀血（血行不良・ストレス過多・女性は婦人科系の疾患になりやすい）状態でした。じつは肩こりって、この瘀血があると本当に取れないんですよね。そこで、瘀血・ストレスケアの鍼を施術するとそれだけで肩こりが消えて行き、ビックリされました！

こうした鑑別をすることで、お身体の本質を捉えることができるので、意外なほどあっさり肩こりや腰痛も柔らかくなるんです。

逆に単純に固いところだけに物理的な鍼刺激をする、つまりあまりお身体の本質を捉える時間が取りにくい時短・チェーン戦略のお店（とくに他店舗展開をされているところ）は、脈診・腹診といった高難度の技術教育と修練が、時間と費用コストの面で導入が難しいようです。